大門薬品からのお知らせ

更年期障害

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更年期障害で悩んでいらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
大門薬品には更年期障害の症状を改善したいというご相談のお客様が遠方からも来店されます。
病院に長年おかかりで改善できていない方がほとんどです。

そのような方も大門薬品で相談し、漢方療法と食事による体質改善で状態が見違えるように変わってゆきます。
更年期障害でお悩みの方にあきらめないでというメッセージを送りたいと思います。

1.女性のライフサイクル

女性のライフサイクルは体内に分泌される女性ホルモンの影響を受けながら次のように変化していきます。

まず、8から17歳頃の「思春期」には女性ホルモンの分泌が徐々に増えて女性らしい体つきになり、初潮(初めての生理)が見られます。
そして、妊娠、出産、授乳など女性としての重要な役割を果たす。「性成熟期」になると女性ホルモンの分泌がピークを迎えます。
その後、女性ホルモンの分泌は低下し始め、閉経を迎える「更年期」へと移行し、体の機能が低下する「老年期」へと移っていきます。
「更年期」は新しい命を育む生殖の役割から解放され、新たな人生へのターニングポイントとも言えます。

2.更年期障害とはどんな病気?

更年期は閉経をはさんだ前後5年程度の時期です。
多くの女性は50歳前後に閉経を迎えるため、45から55歳くらいのおよそ10年間が更年期にあたります。
更年期に入ると卵巣のはたらきが衰え始め、卵巣から分泌されている女性ホルモンの量が急激に減少します。
女性ホルモンは生理の量にかかわっているため、その分泌量が減少することで、生理周期が乱れたり経血の量が変化するなどし、やがて閉経を迎えます。
さらに更年期は子供の独立や親の介護など子供の独立や親の介護など女性を取り巻く家庭環境が変化しやすく、ストレスを感じやすい時期でもあります。
このように、卵巣機能の低下だけでなく、生活環境の変化によるストレスなども加わって更年期には体やこころに様々な症状が現れます。
これが「更年期障害」です。

3.更年期障害の症状

更年期に現れる症状は多種多様です。
また、これらの症状は約80%の女性が経験するとされていますが、現れる症状の種類や程度は人によって異なります。
非常に軽くて気にならないという気にならない人もいますが、一方で複数の症状や重い症状によってつらい思いをしている人も少なくありません。
更年期には体の様々な部分の機能を調節する自律神経が乱れることで次の様な症状が起こります。

■ 身体症状

のぼせ、発汗、冷え、動悸、めまい、肩こり、腰痛、関節痛、頭痛、吐き気、倦怠感

■ 精神症状

落ち込み、憂うつ、無気力、集中力・思考力の低下、イライラ、不安、不眠、物忘れ

3-1.見落としがちな 更年期障害の精神症状

更年期障害の症状のうち、のぼせや発汗などのいわゆるホットフラッシュは更年期に現れる症状としてよく知られています。
ただ、日本人女性では現れないこともあります。一方で、もの忘れや不眠などは一見すると更年期とは結びつきにくい症状です。
こうした精神症状は他の病気が原因で起こることもありますが、40歳代・50歳代の方で生理周期などに乱れがある場合は更年期障害が疑われます。

3-2.更年期は骨がもろくなりやすい

女性ホルモンは骨の量を保つはたらきがあるため、更年期を迎えると骨量が減りやすくなります。その結果、骨に隙間ができてスカスカした状態になり、骨がもろくなる「骨粗鬆症」のリスクが高まります。
骨粗鬆症は閉経後の女性に多く、50歳を境に急速に増加し、60歳以降は半数以上の女性が骨粗鬆症になるといわれています。
手をついたり、転んだだけで骨が折れてしまうこともあり注意が必要です。

3-3.なぜ、更年期には太りやすくなるのですか?

  1. 女性ホルモンの分泌量低下による影響
    女性ホルモンは、生理、妊娠、出産など女性特有の営みをコントロールしていますが、この他にもさまざまなはたらきがあります。
    そのため、その分泌量が低下する更年期以降には次のような影響がでやすくなります。
  2. 内臓脂肪が溜まりやすくなる
    女性ホルモンは脂肪を内臓脂肪より皮下脂肪に溜めるはたらきがあります。そのため、閉経を迎えると内臓脂肪が溜まりやすくなります。
  3. 脂肪が燃えにくくなる
    女性ホルモンはエネルギーの消費を促す作用があるため、更年期以降になると脂肪が燃えにくくなり肥満になりやすくなります。
  4. コレステロールが上昇しやすい
    女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモン(エストロゲン)はコレステロールの代謝にもかかわっています。そのため更年期以降はコレステロールの値が上昇しやすく、動脈硬化にも気をつける必要があります。

4.更年期障害のメカニズム

人によって様々な症状が出てくる更年期障害。なぜ、更年期になるとこのような症状が起こるのでしょうか。ここではその症状が現れる仕組みを説明します。

1) 女性ホルモンが十分に分泌されているとき:
女性ホルモンの分泌は脳がコントロールしています。ふつうは卵巣を刺激するホルモンに反応して女性ホルモンが分泌され、バランスが保たれています。
2)更年期(女性ホルモンが不十分)
更年期では卵巣機能が衰え、女性ホルモンの分泌が低下するため、脳からは卵巣を刺激するホルモンが大量に分泌されるため、バランスが崩れます。
女性ホルモンの減少に対処しようとした脳はバランスを崩し、その結果、自律神経も乱れます。また、ストレスも脳に悪影響を与えて、更に自律神経のバランスを乱す原因となります。

5.若年性更年期障害

更年期障害は一般的に50歳前後の年齢で起こりますが、20歳代や30歳代の若い女性でも更年期障害の様な症状がみられることがあります。
これは、若年性更年期障害と呼ばれ、疲労やストレス、無理なダイエットによって卵巣のはたらきが低下することが原因で起こるとされています。

6.現代医学での治療法

鎮痛剤、ホルモン剤などの服薬

■ 現代医学による治療の限界

更年期障害は慢性化して産婦人科を受診するのですが、現代医学では完治できていないケースが多いようです。

7.漢方医学のメリット

現代医学では完治できない更年期障害ですが、漢方医学では全く異なる視点から診ますので、これまで多くの方で病院で治らなかった症状が軽減していった経験があります。

■ 更年期障害を悪化させる要因

  1. ストレス
  2. 冷え(元々の体質+クーラー)
  3. 食生活の乱れ

■ 人体に悪影響を与えるもの

漢方では人体に悪影響を与えるものを邪と考えています。各々の人体が受けた悪影響の結果生じる症状の組合せの特徴によって分類されます。と関わりの深い邪には「風・湿・熱」などがあります。

8.更年期障害の漢方治療

更年期障害は風、湿、熱などの外的な要因に皮膚が犯されたり、皮膚や各臓器の気、血、津液(しんえき)が不足したり、滞ったりして発症します。漢方治療の原則はこれらの余分なものを取り除き、不足するものを補い、滞ったものの巡りを良くすることです。

8-1.更年期障害のための漢方的食事療法(薬膳)

漢方では多くの食品が人体に対してどのようなはたらきを持っていいるかが研究されており、日頃の食生活を指導することで、病気の予防や治療の助けとすることがあります。これを薬膳といいます。更年期障害にもいろいろなタイプ(漢方では証といいます)があり証によって体に良い食品も異なります。大門薬品ではお客様の体質に応じて食事のアドバイスを行います。

8-2.血の道症

漢方医学では月経、妊娠、出産などの女性の生理現象に伴って起こる症状を「血の道症」と呼び更年期障害もその一つとされます。

8-3.更年期障害は腎の機能の低下が原因

西洋医学では更年期障害をホルモンバランスの乱れと考えます。
一方、漢方医学では更年期障害を腎との関係が深いと考えられています。腎は老化や生殖能力とも深い関係があります。
漢方医学では腎の「陽気」と「陰気」のバランスの乱れと捉えます。

8-4.陽気と陰気とは

陽気とは体を温めたり活動を支えたりするエネルギー源のこと
陰気とは血液や体液、汗などの人体を構成する液体のこと
陽気、陰気のどちらかが不足したり、過剰だったりすると体調を崩します。※漢方医学の陽気と陰気は現代社会でいう性格の明るい・暗いとは別のことです。

8-5.腎の陽気が不足すると起こる症状

腎の陽気が不足するとエネルギーの不足による冷えにまつわる次のような症状が現れます。
手足の冷え、お腹の張り、下痢、倦怠感、足腰のだるさ、夜間の頻尿、むくみ など

8-6.腎の陰気が不足すると起こる症状

腎の陽気が不足すると体を潤す体液が不足して、体内に熱が生じることで起こる次のような症状が現れます。
めまい、耳鳴り、皮膚乾燥、かゆみ、口の渇き、手足のほてり、便秘 など

8-7.更年期障害を改善するための薬膳

更年期障害を改善するには、腎機能を補いながら、それぞれの人の状態に応じて「陽気」や「陰気」を補う食べ物を摂ると良いでしょう。
腎機能を補う食べ物:れんこん、きくらげ、えび、大豆
陽気を補う食べ物:にら、栗、くるみ、ぎんなんなど
陰気を補う食べ物:うなぎ、きくらげ、黒豆、黒胡麻

8-8.更年期障害にオススメの食品

女性の更年期障害は「エストロゲン」という女性ホルモンが急激に減少し体内のホルモンバランスが崩れることで起こります。
そんな時にお勧めなのが大豆に多く含まれる成分「イソフラボン」です。イソフラボンはエストロゲンに似た作用を持っており、更年期障害の症状を緩和するはたらきがあるといわれています。

■ イソフラボン摂取の目安

イソフラボンを食事から摂る場合、1日30から40mgを目安に摂取しましょう。あまり多く摂り過ぎると閉経前の方では月経周期に影響を及ぼしたり、閉経後の方では子宮内膜を増殖させていまうので特にサプリメントの摂りすぎには注意が必要です。

■ イソフラボンの含有量

100g中のイソフラボンの量とイソフラボン30から40mgの目安量
きなこ:266mg(大さじ2杯)
豆腐:20mg(半丁)
油揚げ:30mg(3から4枚)
豆乳:25mg(コップ1杯弱)
納豆:73mg(1パック)

9.更年期女性に多いホットフラッシュは?血が原因!?

更年期女性に多いのが、突然、顔が熱くなり滝のように汗が噴き出してくるホットフラッシュという症状。
ほとんどは30分程度でおさまり、のぼせもひきますが、漢方医学ではこれを?血(おけつ)が原因と考えます。

血のために血行が悪くなり、血や気が上昇してのぼせると、体はこれを冷まそうとするために汗を一気にかき熱を放出します。
ホットフラッシュの改善は血の巡りを良くして?血を改善することです。

体内に生じた熱を冷まして、気の高まりを鎮めるには、たけのこ、ゴーヤー、ごぼう、菊花などの寒涼性で苦味の食材が最適です。
熱を冷ます食材とともに摂りたいのが、気の巡りを良くする食材です。まいたけ、えのき、たまねぎ、ピーマン、らっきょうなどです。

たけのことピーマンと牛肉でチンジャオロンスーにすると、熱を冷ますものと気の巡りを良くするものを組合わせており効果的です。
これからの季節ですとゴーヤーとナスの味噌炒めにたまねぎやピーマンを加えると良いでしょう。


10.よくある質問

Q:ホルモン療法との併用は可能ですか?
A:ホルモン療法と漢方療法(女神散)を併用しても問題ありません。

11.お客様の声

▶ (40代 女性) 更年期障害で悩まされてきました。腹痛、頭痛が強く、ひどい時は起き上がれないこともありました。大門薬品に相談して、漢方薬をのむことで生理期間中の腹痛、頭痛が軽くなり、キョーレオピンをのむことで体質改善により生理痛、頭痛も起こりにくくなりました。ありがとうございました。

▶ (50代 女性) 急にのぼせで顔が熱くなり汗がどっと噴き出し、やがておさまる。そのような症状を1日に数回繰り返す。ホットフラッシュの症状に悩まされてきました。病院や薬局でお薬を使用しても改善できませんでしたが、大門薬品でじっくりと相談してもらい、納得して漢方をのむことができました。漢方を開始してからは、徐々にホットフラッシュの症状も治まりました。

※ここで紹介した例は、全ての患者であてはまるものではありません。
丁寧に症状を伺いながら、漢方薬を決めて行きますので患者本人が来店することをお勧めします。


12.薬剤師による漢方相談

まずはお電話でご予約ください
大門薬品ではお客様の症状を伺いながらお薬を決めて行きます。電話やメールでの相談で漢方薬を郵送することもできますが、最近ご相談の多い月経痛・月経不順はお客様の状態を確認してお薬を決めて行きますので、患者ご本人の来店をお願いしています。1回の相談は30分~1時間くらいです。漢方薬は病院で処方されている薬と併用しても原則的に大丈夫ですが、まれに併用しない方がよいこともありますので、病院に受診中の方はお薬手帳を持参していただきますようお願いします。当店は薬剤師1名で運営しているため、お客様が同じ時間帯に来店した場合は申し訳ございませんがお待ちいただくことになります。できるだけお待ちいただく時間がないように電話またはメールによる予約をお勧めします。
お電話でのお問い合わせ 093-561-5207

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