養生訓に学ぶ夏の食事 by 北九州の漢方薬局の薬剤師

2017年07月22日

養生訓に次のような記載があります。脾胃のこのむと、きらふ物をしりて、好む物を食し、きらふ物を食すべからず。脾胃の好むものとは何ぞや。あたたかなる物、やはらかなる物、よく熟したるもの、ねばりなき物、味淡くかろき物・・・
夏はついつい生ものを食べたりのんだりで胃腸に負担のかかりやすい時期です。幼い頃、祖母に「夏こそ熱いお茶を」と云いきかされたのを思い出します。温かなものが胃腸の好むものという養生訓の一節に合致していることに感心させられます。
土用丑の日も夏の食事として思い出されます。「土用丑の日に鰻を食す」は鰻屋の商売を助けるために平賀源内が生みだしたキャッチフレーズと云われていますが、生ものではなく火を通した蒲焼であること、胃腸を温める山椒を加えている点など、夏の食事で冷えがちな胃腸にとっては理にかなったものです。平成29年の土用丑の日は7月25日と8月6日です。胃腸に冷えを感じている方は鰻を食べてみてはいかがでしょうか。