加味逍遥散(かみしょうようさん) 更年期あるいは月経時のイライラ、のぼせ

2017年07月16日
加味逍遥散(かみしょうようさん) 更年期あるいは月経時のイライラ、のぼせ
漢方では、女性はとくに「血(けつ)」が心身の基本であるとしています。このことから、更年期に現れる女性特有の症状は、「血」の不足が原因と考えています。 「気」と「血」は表裏一体の関係で、お互いが同じ量だけあるのが理想的なバランスです。ところが、「血」は生理の回数を重ねることで消耗し、減っていきます。また、頭脳労働や目を酷使すること、ストレスなどでも減ってしまいます。まさに、現代女性は「血」の減りやすい生活をしているといえます。
加味逍遥散は、「血(けつ)」の不足から「気」が余り、たまった「気」が熱に変わってさまざまな症状を引き起こしている方に向いた処方です。
「気」が熱に変わると、暖房で温められた空気が上に上がっていくように、上に上がっていきます。「加味逍遙散」は、この「気」を下に降ろして全身にめぐらせるとともに、たまった熱を冷やします。さらに、不足している「血(けつ)」を補うことで、体のバランスを整えていきます。とくに、肝に異常があり、交感神経が興奮したことによるイライラ、不眠症などの中高年女性の神経症状によく用いられます。また、自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進します。
「気」「血」はとくにその動き(めぐり)が大切で、一方が減るとその動きがスムーズではなくなります。「気」が十分に動かなくなると、余分な熱を生み、熱は上に上がる性質があるので、上半身が熱くなります。また、上がった熱が脳にも負担をかけ、カッとしたりイライラしたりということが増えます。
【漢方での更年期の治し方】
西洋医学では、更年期に起こる症状の原因をホルモンバランスの乱れと考え、女性ホルモンの補充、または同様のはたらきをする物質を補給するといった治療法が行われます。
漢方では、更年期の症状を「血(けつ)」と「気」の問題ととらえ、不足している「血(けつ)」を補うことと、余って滞っている「気」を動かしてめぐらせることで体のバランスを整え、不調を改善していきます。
【配合されている生薬 】
当帰(とうき)
 芍薬(しゃくやく)
 白朮(びゃくじゅつ)
 茯苓(ぶくりょう)
 柴胡(さいこ)
 甘草(かんぞう)
 薄荷(はっか)
 生姜(しょうきょう)
牡丹皮(ぼたんぴ)
 山梔子(さんしし)
牡丹皮と 山梔子は熱をとります。当帰と芍薬は血を補います。薄荷は気を巡らせます。白朮、茯苓、甘草は気を補い、消化機能を改善します。生姜は気を巡らします。
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