当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) by 漢方薬局の薬剤師

2017年06月04日
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
【当帰芍薬散はこんな方に 】
 冷え性の女性にむくみやすく、月経不順のある方
全身的な栄養不足のために、なんとなくイライラしやすく、胃腸の働きもやや弱く、そのために水分の代謝が滞り浮腫を起こし、皮膚が青白く水太り、筋肉が軟弱で疲労感を訴えるような方に用います。
冷えて生理不順、下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸、腰痛、足腰の冷えやむくみなどを訴えやすい。
以上をまとめると「冷え性の女性、むくみやすい、月経不順」となります。
【当帰芍薬散はどんなふうに効くの? 】
「血(けつ)」の量が足りないと栄養不足になり、体のすみずみまで「血(けつ)」を送ることができなくなります。その結果、冷えや生理が遅れるなどの症状が現れます。また、体のめぐりが悪くなると、余分な水分がたまり、体を余計に冷やしてしまいます。
【配合されている生薬と性質】
当帰(とうき):補血行血(血を補う、血行を良くする)
芍薬(しゃくやく):補血行血(血を補う、血行を良くする)
川芎(せんきゅう):補血行血(血を補う、血行を良くする)
茯苓(ぶくりょう):健脾利水(消化機能を高め、水分代謝を改善する)
白朮(びゃくじゅつ):健脾利水(消化機能を高め、水分代謝を改善する)
沢瀉(たくしゃ):健脾利水(消化機能を高め、水分代謝を改善する)
当帰と芍薬は滋養強壮作用を持ち、全身を栄養、滋潤し内分泌機能を調整して血の不足を改善します。当帰と川芎は血行を促進します。芍薬と川芎は腸管の平滑筋の痙攣を緩解して鎮痛に働きます。
茯苓、白朮、沢瀉は組織中や腸管内の余分な水分を利尿により排除し、浮腫を改善し、消化吸収を促進し、全身の機能を高めます。
【漢方薬での生理の治し方】
生理痛がつらい、生理の前半がつらいというときは、「血(けつ)」の流れが滞っている状態と考え、「血(けつ)」の流れを良くすることで痛みをやわらげます。
生理が遅れるなど生理不順が続く場合は、「血(けつ)」の量が足りていない状態なので、「血(けつ)」を増やす治療を行います。「血(けつ)」が不足している部分に余分な水分がある場合が多いので、水分をとり除くことも大切です。
生理前の便秘やイライラ、不安が気になるというときは、「気」「血(けつ)」が滞っている状態と考え、流れを良くする治療を行います。
顔色が青白く、手足の冷えやすい女性は月経の周期が遅れ気味です。これは血虚(栄養不足)のある人が冷えによって引き起こされた症状と漢方では考えます。このような場合、貧血の人は頭痛を訴えることが多く、疲れやすく動作にも活気がありません。「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は、全身に栄養を与え、足りない血を補います。
  北九州の漢方相談薬局大門薬品の管理薬剤師ブログ「店主のささやき」はコチラ https://www.daimonpharmacy.com/blog/