葛根湯 北九州の漢方相談薬局

2017年05月28日
葛根湯は、風邪の初期症状に用いられ、熱を上げることで、外部から侵入した菌・ウイルスを弱らせ、発汗を促し、体温を下げる効果があります。
そのため、すでに熱が高い状態や汗を多くかいている場合は、本来の効果が期待できない可能性もあります。そのため、まだ熱がでていない、汗をかいていないなど、風邪のひきはじめに飲むと効果がより期待できます。
具体的には、比較的体力がある方において次の症状に効果が期待できます。
【処方のコンセプト 】
●風邪の初期に普段食欲が旺盛で肩がこる方
風邪のひき始めには是非備えておきたい漢方薬のひとつです。
肩こりにも用いられます。
●風邪のひき始めで、寒気と熱感が同時にあり、汗がなく、食欲があり、特に疲労感がない方。
【出典】傷寒論、金匱要略
1.処方の特徴
風邪のひき始めに寒気がして汗が出なく、しかも食欲が旺盛な方の風邪、肩こりを伴う風邪によい。
葛根を配合していること特徴があります。
1)葛根は辛涼解表薬で表寒から表熱の移行型(はじめ寒気がして、すぐに熱が出る風邪)によい。
2)葛根は血管収縮のために生じた筋肉のこわばりを改善するため、肩こりに用いる。
2.処方の構成
・麻黄(マオウ)辛温解表
・桂皮(ケイヒ)辛温解表
・生姜(ショウキョウ) 辛温解表
・葛根(カッコン)辛涼解表
・芍薬(シャクヤク) 斂陰
・大棗(タイソウ)斂陰
・甘草(カンゾウ)調和
辛温解表とは、生薬の味は辛く、性質は温め、体の表面にある邪気を排除する性質のこと。
辛涼解表とは、生薬の味は辛く、性質は涼(冷やす)、体の表面にある邪気を排除する性質のこと。
麻黄、桂皮、生姜は辛温解表といわれ、体表部を温めて発汗し解熱させる。
葛根も発汗剤であるが、体表部を冷やすことで、消炎、解熱に働く。
芍薬、大棗は発汗などで過度に水分が失われないように働く。
甘草はそれぞれの生薬を調和させる。
3.ポイント
風邪の初期でも汗をかいている方には使用しない。